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新 必殺仕置人 (丑之巻)

新 必殺仕置人 (丑之巻) 人気ランキング : 288位
定価 : ¥ 19,950
販売元 : キングレコード
発売日 : 2005-10-05
発送可能時期 : 通常24時間以内に発送
価格 : ¥ 17,955
反転する「仕置人」

シリーズの初期に良く設定されていたのが、「葛藤キャラ」と「非葛藤キャラ」の対比と言う構図。
つまり組織や世間と自己の間で激しく葛藤している、「社会内アウトサイダーキャラ」と、フリーランス的立場で、一歩引いた所から社会に関わる、極めて個人主義的な「非社会的アウトサイダーキャラ」(過去編等で描かれる問題や葛藤も個人にまつわる物が多い)とのせめぎあい、と言う図式ですね。
そして、様々な設定や性格で表現されてきたこの視聴者の「共感」と「憧憬」を引き受ける2系統のキャラにあって、最初期にして極めつけだったのが、旧仕置人における主水(前者)と鉄(後者)だったと思う訳です。
前振りは長くなりましたが、今回の「新」ではこの二人のポジションが反転している点が最大の特徴だったのでは、と思います。最も非組織的な鉄が、裏社会である「寅の会」に組み込まれてしまった事で描かれる、決定的なストレスと、その反動としてのコミカルな日常描写は、誇張はされていますが、いわば旧作での主水が奉行所や家庭で虐げられていたのと同じ意味合いであり、鉄が社会との「葛藤キャラ」として存在しているのが判ります。
一方主水の方は、職場と職場、そして裏稼業さえも管理下に置かれてしまった事で、殺陣と共に一種異様な居直りを見せる様になり、言わば旧の鉄が持っていた社会に対しての傍観者的スタンスを、裏の社会に対しても持つようになります。(これは表の組織人の主水ならではの設定だし、その決定的なきっかけが一話になっているのも上手い)つまり主水は鉄と入れ替わりに「非葛藤キャラ」へと転じ、以降のシリーズでもそのスタンスを通して行くのです。
あたかも、互いの獲物を入れ替え殺しを行った時の平内と文十郎の如く、双方の意味合いを反転させた主水と鉄。
追い詰められた鉄は、より表情豊かでダンディズム溢れるキャラになり、主水はより深みとしたたかさを発揮するキャラへと変貌します。
ただしある種の高みに立ったこの二人だけでは、「同情」と言う被害者とのウェットな関わりが展開上難しくなってしまいます。そこで設定されているのが、正八と巳代松の二人。我々視聴者同様「殺し」が出来ない無力な正八と、怒りを以って「殺せる」松。言わばここにも、(主水&鉄とは別軸の)「共感」と「憧憬」が仕込まれている訳です。
後のシリーズへの功罪も含め、様々なトピックを持つ本作ですが、視聴者(少なくとも当時の)との深度の図り方の絶妙さは、やはりある種の頂点だった様に思うのです。

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